花粉症とは
主に植物の花粉がアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)となって起こる様々なアレルギー症状のことを花粉症と言います。原因となる花粉としてはスギやヒノキがよく知られていますが、これらだけとは限りません。ケヤキ、イネ、ブタクサ、ヨモギといった植物でアレルギー症状を発症することもあります。したがって、春先とは限らず、梅雨や夏、秋の季節になって花粉症が起きる患者さまもいます。
発症のメカニズムですが、原因となる植物の花粉が鼻や目の中に入り込むことでアレルギー症状が現れるのですが、よく見受けられるのは、激しい鼻づまりや鼻水、くしゃみ、目や皮膚のかゆみです。なお花粉症は、花粉が飛散する季節に限定されることから季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれ、アレルギー性結膜炎が合併しやすいという病気になります。小学生以降の10代~20代の間に発症しやすく、女性が多いのも特徴です。
治療について
アレルギー症状を抑える治療では、薬物療法が中心となります。抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬、ステロイド(噴霧、経口)が用いられ、眼症状(アレルギー性結膜炎)については、点眼薬(抗ヒスタミン薬 など)を使用していきます。
また、花粉症を根治させる治療については、アレルゲン免疫療法というのがあります。これは原因となるアレルゲンを体内に少しずつ投与し、それに慣れさせるという方法ですが、当クリニックでは、スギ花粉限定にはなりますが舌下免疫療法を行っています。