Bスポット療法とは
Bスポット療法とは、主に上咽頭などの病変(炎症)に対して用いる治療法のことを言います。ちなみにBスポット療法のBとは、鼻咽腔の頭文字であるBに由来しています。
上咽頭に炎症がある場合、消炎剤や抗生物質などによる薬物療法、病変部位にしっかり浸透できるように薬剤を噴霧状にして対象の部位に吹きつけるネブライザー療法などもあります。これらとは異なるBスポット療法というのは、炎症などを起こしている部位に塩化亜鉛などの薬を綿棒に浸して特殊な器具を使って、患部へ直接塗布していくことで症状を改善させていく治療法になります。咽頭炎、鼻やのどに違和感や痛みがある、後鼻漏、アレルギー性鼻炎といった患者さまに行われることが多いです。
なおBスポット療法では、炎症や症状の程度が強いという場合、塗布をしている最中に痛みが出るということがありますが、治療時間は1分程度です。また週1、2回の頻度で通院することになりますが、炎症は次第に改善されるようになります。
このほか注意点としては、薬を飲み込むことによる胸やけが起こるほか、粘膜が薬による刺激を受け、痰や鼻水の症状がみられることもありますが、これらは数時間程度で治まるようになります。
また同治療法については単独で用いられることはありません、先に述べた薬物療法やネブライザー療法による治療を補助するために行われるものです。