インフルエンザとは
インフルエンザウイルスによる呼吸器感染症のことをインフルエンザと言います。人から人への感染力が強く、主に接触感染や飛沫感染によって同ウイルスが体内に侵入し、3日程度の潜伏期間を経てから発症します。
主な症状は、突然の高熱(38℃以上)や強い寒気をはじめ、鼻水、のどの痛み、頭痛、関節痛、全身の倦怠感などです。また、小児や高齢者、基礎疾患のある方など免疫力の低い方は重症化しやすく、肺炎などの疾患や呼吸困難を起こしやすくなるほか、小児の場合(とくに5歳以下)はインフルエンザウイルスの感染からインフルエンザ脳症を発症することもあります。
診断・治療について
患者さまの訴えや現れている症状などからインフルエンザが疑われる場合は、迅速検査キットを使用するなどして感染の有無を判定します。
治療方法ですが、インフルエンザには治療薬として、抗インフルエンザ薬の吸入薬や内服薬がありますが、これらは発症してから48時間以内に投与しなければ効果は見込めません。ただ適切に使用することができれば、熱は2日程度で引き、症状も軽減されるようになります。なお症状が治まるようになって、患者さま自身が治ったと考えたとしても感染力が強いことから、症状が出てから5日、熱が下がってから2~3日は、家の中で安静にするようにします。