レーザー治療とは
レーザー治療とは、花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎の症状で特に鼻づまりの改善に効果がある治療法で約 80%の方に改善されたとするデータが出ております。
鼻の粘膜に微弱なレーザーを照射すると、腫れていた粘膜が凝固して鼻づまりが解消します。また、レーザーを照射した部分は粘膜の水分が減るので花粉などのアレルギー物質が付着しにくくなることによってくしゃみや鼻水などの症状も抑えられます。
レーザー治療のメリット
レーザー治療は、鼻に起こるアレルギー反応を鈍くさせるもので、効果は1〜2 年持続します。これにより、薬の服用も大幅に減らすことができますので、薬の副作用などでお困りの方にもご利用いただけます。
レーザー治療と聞くと大がかりなものをイメージされるかもしれませんが、治療にかかる時間は麻酔を含め 30 分程度です。また、微弱なレーザーなので、術後まもなくお仕事や学校に行かれても問題ありません。
また、妊娠中や授乳されているお薬が飲めない方や受験を控えたお子さまなどにも施術ができます。
このような方におすすめ
- 鼻炎の症状で特に鼻づまりがひどい方
- 慢性鼻炎やアレルギー性鼻炎など⻑期的に症状がある方
- 妊娠中、授乳中などお薬が飲めない方
- 受験を控えたお子さま
- 薬の効きが悪い方
治療時期
レーザー治療は、一年中症状がある場合はいつでも行うことができますが、花粉症など時期が決まっている方は症状が悪化する 2 か月ほど前までに行うのがおすすめです。
それは、レーザー治療を行うと一時的に炎症が起き症状が悪化するためです。
花粉症に代表されるスギ花粉症の場合は、秋〜冬に治療を行うのがおすすめです。
治療の流れ
①問診・診察(検査)
症状の程度や体質の確認や、レーザー治療を行った方がよいか必要に応じてアレルギーの原因を調べる検査を行い、治療日の予約を取らせていただきます。
治療を受ける前に、疑問に思うことや不安なことなどあれば、お気軽にお尋ねください。
- レーザー治療を受ける際の注意点
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- 血液をサラサラにする薬を服用されている方はお申し出ください。
- 心臓病、高血圧などの循環器系の病気、麻酔薬に対するアレルギーなどは必ず申告してください。
②局所麻酔
鼻の処置をして、鼻の粘膜の表面に麻酔と出血を抑える作用のある薬をスプレーします。
次に麻酔薬を染み込ませたガーゼを鼻の中に入れ、麻酔が効くまで待合室でお待ちいただきます。
③レーザー治療
診察室でレーザーを照射します。
治療時間は両鼻で 10 分程度ですが、鼻内の形態によりもう少しお時間をいただくことがあります。
- レーザー治療後の注意点
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- 照射後1〜2 週間は鼻粘膜が腫れて鼻づまり、鼻水が多くなります。強く鼻をかむと出血が起こる可能性がありますので、強く鼻をかんだり、鼻をこすったりしないようにしてください。
- 治療当日、⻑時間の入浴は避けできればシャワーで済ませてください。
- 治療当日の飲酒はご遠慮ください。
- 治療後約 1 週間は激しい運動は避けてください。
④治療後の診察
レーザー治療の後、1〜2 週間後にご来院いただき、鼻の中の状態をチェックします。
かさぶたを取り除くなど、鼻のお掃除をさせていただきます。
鼻腔内に問題がなければ治療終了となります。