インフルエンザ予防接種とは
インフルエンザを予防する場合、手洗い、うがい、マスクの着用などの対策がありますが、いくつかある中でも効果が高いとされているのがインフルエンザワクチンの予防接種です。
インフルエンザワクチンとは、インフルエンザウイルスの病原性を無力化させた薬剤(不活化ワクチン)になります。これを接種することで、病原性が発揮されることなく、同ウイルスに対する免疫がつけられるようになるというもので、接種後に同様のウイルスが体内に侵入したとしても発症しにくくなるほか、万一発症したとしても軽度で済むようになります。
なお同ワクチンは、毎年インフルエンザの流行時期(12月~翌3月)の少し前にあたる10月頃から接種が開始されます。なぜならインフルエンザワクチン1回の接種による持続有効期間は約5ヵ月程度とされているからです。また、インフルエンザウイルスというのは、毎年異なるタイプが流行しますので、実はワクチンそのものも違っています。つまり常に予防するのであれば、毎年接種する必要があるのです。さらにインフルエンザワクチンの効き目をできるだけ有効にしたい場合は接種時期も重要で、接種してから効力を発揮するまでに2週間程度の時間がかかることも考慮する必要があります。したがってより有効にさせるためには、流行がピークになる前の10月下旬から12月上旬までに受けられるようにしてください。
このほか、インフルエンザワクチンは年齢によって接種回数が異なるわけですが、13歳未満は計2回の接種が必要で、13歳以上の方から1回の接種となります。なお、1回目接種後から2回目を接種する場合、2~4週間の間隔を空けるようにしてください。